植物を守る殺菌剤: 上手な使い方
私たち人間が病気になるように、植物も様々な病気にかかります。葉に斑点ができたり、茎の色が変わったり、花が咲かなくなったりと、その症状は多岐に渡ります。
これらの病気の原因は様々ですが、目に見えない小さな生き物である「微生物」が原因となることがあります。
微生物の中には、「菌類」と呼ばれるカビやキノコの仲間も含まれており、植物に感染して病気を引き起こすことがあります。
このような、植物に感染して病気を発生させる菌類を「植物病原菌」と呼びます。
植物病原菌は、空気中を漂ったり、水に混じったり、土の中に潜んだりして、植物に接触し、感染します。
そして、植物の葉や茎、根などに侵入し、栄養を奪いながら増殖することで、植物を弱らせてしまいます。
植物病原菌による病気を防ぐためには、「殺菌剤」を使用します。
殺菌剤は、植物病原菌の生育を抑えたり、死滅させたりする薬剤です。
殺菌剤には、予防的に使用するものと、既に発生した病気を治療するものがあります。
植物を健康に育てるためには、病気の予防が重要です。
そのため、病気の発生しやすい時期に殺菌剤を散布するなどして、植物病原菌から植物を守ることが大切です。