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苗を元気に育てる!根付け肥のススメ
- 根付け肥とは?苗を植え付けた直後、新しい土壌に根を張り、その土地に馴染もうと植物は懸命に働きます。 根付け肥とは、まさにこの時期に植物の根に栄養を与えるための肥料です。 しっかりと根付くことは、その後の植物の成長を大きく左右する重要な要素となるため、根付け肥は健やかな生育を促すための最初のステップと言えるでしょう。根付け肥の効果は、大きく分けて二つあります。 一つ目は、根の成長を促進することです。 根は、植物の体全体に水分や栄養を届けるという重要な役割を担っています。 根付け肥を与えることで、根張りが良くなり、より多くの栄養を吸収できるようになります。 二つ目は、環境の変化によるダメージを軽減する効果です。 植え替えは、植物にとって大きな環境の変化であり、少なからずストレスを与えます。 根付け肥は、このようなストレスを和らげ、新しい環境にスムーズに適応するのを助けます。根付け肥は、植物の種類や土壌の状態によって適切な種類や量が変わります。 そのため、事前にしっかりと下調べを行い、苗の状態をよく観察しながら、適切な方法で施肥することが大切です。 -
接ぎ木養生装置で活着率アップ!
- 接ぎ木養生装置とは 接ぎ木養生装置とは、果菜類のウリ科やナス科の植物の接ぎ木後に、根と茎をしっかりとくっつけて活着を促すために使われる装置のことです。 植物の接ぎ木は、異なる品種の根と茎を繋ぎ合わせて、それぞれの長所を活かす技術です。例えば、病気に強い根を持つ品種と、おいしい実をつける品種を接ぎ木することで、病気の影響を受けにくく、おいしい実をつける植物を育てることができます。 接ぎ木をしたばかりの植物はとてもデリケートで、外気の変化や乾燥、強い光にさらされると、うまく活着できないことがあります。そこで、接ぎ木養生装置を使います。 この装置は、まるで植物のための小さな温室のようです。温度や湿度、光を細かく調整することができ、接ぎ木をした植物にとって最適な環境を作り出すことができます。 従来の方法では、温度や湿度を一定に保つのが難しく、活着率が不安定になりがちでした。しかし、接ぎ木養生装置を使うことで、誰でも簡単に、安定して高い活着率で接ぎ木を行うことができるようになりました。 そのため、接ぎ木養生装置は、プロの農家だけでなく、家庭菜園を楽しむ人たちの間でも、広く利用されるようになっています。 -
呼び接ぎで植物を増やそう!
- 呼び接ぎとは?呼び接ぎとは、増やしたい植物と、土台となる植物を、その側面でつなぎ合わせる技術のことです。増やしたい植物の一部のことを「穂木(ほぎ)」、土台となる植物のことを「台木(だいぎ)」と呼びます。 呼び接ぎを行う場合、まず、穂木と台木の側面にそれぞれ切り込みを入れます。この切り込みは、両者がぴったりと重なるように、形や大きさを合わせるようにすることが大切です。次に、切り込みを入れた部分を互いに密着させ、テープや紐などでしっかりと固定します。 この状態でしばらく置いておくと、穂木と台木の傷口が徐々に癒合し、水や養分が行き来するようになります。この状態を活着(かっちゃく)といいます。 活着が確認できたら、台木の不要な上部と穂木の不要な下部を切除し、呼び接ぎは完了です。 呼び接ぎは、穂木と台木を完全に一体化させるため、植物の性質を大きく変えることができます。例えば、病気に弱い品種を強い品種に接ぎ木することで、病気に強い性質を持たせることができます。また、果樹などに用いることで、収穫量を増やしたり、味を良くしたりすることも可能です。
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