植物の基礎知識:主根とひげ根
植物の命が種から始まる時、最初に土の中から顔を出すのは根です。この、植物にとって初めての根を「主根」と呼びます。私たちが普段目にする多くの植物、特に裸子植物や双子葉植物と呼ばれる種類の植物は、この主根が土の奥深くに向かって力強く伸びていきます。まるで、植物がしっかりと立つための支柱を最初に立てるように。
主根は、地中深くへと伸びていくにつれて、さらに太くたくましく成長していきます。そして、この太い主根から、まるで枝分かれするように、さらに細い根が四方八方に広がっていきます。この細い根は、「側根」や「枝根」と呼ばれ、植物の体をしっかりと支える役割を担っています。まるで、網の目のように張り巡らされた根は、植物が風雨に倒されることなく、しっかりと立っていられるように、大地にしっかりとつかまっているので
す。