養液土耕:土と水で育てる、効率的な栽培方法
- 養液土耕とは養液土耕とは、土の力を借りながら、水耕栽培の技術も取り入れた、新しい栽培方法です。従来の土に根を張らせて育てる栽培方法と、水と肥料を混ぜた培養液で育てる水耕栽培、それぞれの良いところを合わせたハイブリッド型と言えるでしょう。具体的には、植物は土を入れたプランターなどに植え付けられます。根は土の中を伸びていきますが、水やりの代わりに、培養液を土に供給します。これは、土壌栽培と水耕栽培の利点を組み合わせることで、より効率的に植物を育てることを目的としています。土壌栽培の利点である、土が持つ保水性や温度変化を緩やかにする力、様々な栄養素を蓄えている力はそのままに、水耕栽培の利点である、必要な栄養を必要な分量だけ与え、無駄なく吸収させる効率性もプラスされます。養液土耕は、土壌栽培で問題となる、水やりの手間や肥料過多による環境負荷を軽減できるだけでなく、水耕栽培よりも土壌の準備や管理が容易であるというメリットもあります。そのため、近年では、家庭菜園から大規模農園まで、幅広い場面で注目を集めています。