庭を彩る照り葉の魅力
- 照り葉の特徴
照り葉とは、その名の通り光沢のある葉のことを指します。葉の表面がツルツルとしていて、まるで丁寧にワックスをかけたように輝いて見えるのが特徴です。この美しい光沢は、葉の表面を覆うクチクラ層という透明な膜が厚く発達しているために生まれます。
クチクラ層は、植物にとって過酷な環境から身を守る、いわば「鎧」のような役割を担っています。強い日差しから葉緑体を保護するだけでなく、植物内の水分が蒸発するのを防ぐ役割も果たしているのです。
照り葉を持つ植物は、日当たりの良い場所や乾燥しやすい場所を好む傾向があります。厳しい環境下でも力強く育つことができるよう、照り葉は進化の過程で獲得された、植物の生存戦略と言えるでしょう。