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木子: 植物の命のサイクル
- 木子とは何か 木子とは、グラジオラスやユリなど、球根で増える植物に見られる、小さな球根のことです。普段私たちが目にする球根は、親球と呼ばれる大きな球根です。木子は、その親球から栄養繁殖によって生まれます。いわば、植物の赤ちゃんのようなものです。 木子の大きさは親球に比べてずっと小さく、種類によっては米粒ほどのものもあります。小さいながらも立派な球根であり、土に植えると根を張り葉を出し成長していきます。そして、数年かけて親球と同じように花を咲かせるまでに成長するのです。 木子を植える際は、親球よりも浅く植え付けます。これは、木子が小さく、まだ土の深い場所から栄養や水分を吸収する力が弱いからです。また、木子は親球に比べて乾燥に弱いため、水切れに注意が必要です。 木子から花が咲くまでには、数年かかる場合もあります。しかし、自分の手で育てた小さな木子が、立派に花を咲かせた時の喜びはひとしおです。ぜひ、木子から植物を育ててみて下さい。 -
土の中で育つ?不思議な球根「ムカゴ」
- ムカゴってなに?ムカゴ、聞いたことはありますか?普段の生活ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、実は私たちが食べている野菜の中にも、このムカゴを作るものが存在します。ムカゴとは、植物の葉の付け根にできる、小さな球状の器官のことです。パッと見ると種のように見えるかもしれません。しかし、土の上に落ちて新しい株を作るという点では、球根とよく似た役割を持っています。そのため、ムカゴは「空中球根」や「零余子(れいよし)」などと呼ばれることもあります。ムカゴを作る植物として、代表的なものにヤマノイモがあります。ヤマノイモは自然薯(じねんじょ)とも呼ばれ、その根はとろろご飯などで私たちにも馴染み深い食材です。このヤマノイモの葉の付け根にできるムカゴも食用となり、栄養価が高いことで知られています。ムカゴは、植物にとって栄養を蓄えておく役割や、新しい株を増やす役割を担っています。厳しい環境下でも子孫を残すための、植物の巧みな戦略の一つと言えるでしょう。
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