用語解説– tag –
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知られざる蔬菜の世界
- 蔬菜とは何か 私たちは毎日、何気なく「野菜」を食べていますね。 では、「蔬菜」という言葉をご存知でしょうか? 実は、「蔬菜」は私たちがよく知る「野菜」とほとんど同じ意味で、昔は野菜のことを蔬菜と呼んでいました。 昔の日本では、畑で育てられ、主食である米や麦と共に食べられるおかずになる植物のことを「蔬菜」と呼んでいました。 当時の食卓では、米や麦が中心的な存在であり、それらを引き立てるおかずとして、様々な植物が畑で栽培されていたのです。 現代では、「蔬菜」という言葉が使われることは少なくなりましたが、 「野菜」という言葉の由来を知ることで、私たちの食生活を支える野菜への理解をより深めることができるでしょう。 -
花を守る鎧、萼の役割
- 花の守護者、萼 色とりどりの花が咲き乱れる花壇は、私たちの目を楽しませてくれます。 花が咲くまでの間、小さく閉じた蕾の中で、やがて開く時をじっと待っている姿は、愛らしいものです。 そんな蕾をそっと包み込み、外敵や厳しい環境から守っているのが「萼(がく)」です。 普段は花びらの陰に隠れて目立ちませんが、開花前の蕾を守るという大切な役割を担っています。 萼は、蕾の一番外側にあり、葉が変化したものと考えられています。 そのため、緑色のものが多いですが、花の色に近いものや、模様が入っているものなど、植物の種類によって形や色はさまざまです。 萼の役割は、開花前の蕾を保護することです。 雨風や寒さ、乾燥などの厳しい環境から蕾を守り、健やかに成長できるように支えています。 また、虫や鳥などの外敵から蕾が食べられてしまうのを防ぐ役割も担っています。 花が開いた後、萼は役目を終えてしまうものもあれば、花びらの付け根に残って、花を支えたり、果実が実るまで保護を続けるものもあります。 普段何気なく見ている花も、萼のような縁の下の力持ちによって支えられています。 花壇を彩る花々を眺める際には、小さくても重要な役割を担う萼にも目を向けてみて下さい。 きっと、今までとは違った美しさに気付くことができるでしょう。
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