異常花蕾– tag –
-
リーフィー現象:カリフラワーとブロッコリーの奇形
- リーフィー現象とは?カリフラワーやブロッコリーは、私たちが普段食べている部分は「花蕾(からい)」と呼ばれる、たくさんの蕾が集まったものです。通常、これらの花蕾はぎゅっと密集して、ふっくらとした丸みを帯びた形をしています。しかし、生育環境や品種によっては、この花蕾が本来の姿とは異なり、葉のように変化してしまうことがあります。これが「リーフィー現象」です。リーフィー現象が起こると、本来は固く締まっているはずの花蕾が、葉のように緩く開いた状態になってしまいます。そのため、カリフラワーやブロッコリー特有の、こんもりとした形にならず、まるで葉の塊のように見えてしまいます。この状態は「ボトニング」とも呼ばれ、収穫量の減少や品質低下に繋がるため、農家にとっては悩みの種となっています。リーフィー現象が発生する原因は、主に「温度ストレス」であると言われています。カリフラワーやブロッコリーは、比較的冷涼な気候を好む野菜です。そのため、生育中に急激な温度変化にさらされると、花蕾の形成がうまくいかず、葉のように変化してしまうと考えられています。特に、春先の暖かくなった時期に、急に寒さがぶり返したり、逆に秋口に季節外れの暑さが続いたりすると、リーフィー現象が起こりやすくなります。リーフィー現象の発生を防ぐためには、品種選びも重要です。リーフィー現象に強い品種を選ぶことで、リスクを軽減することができます。また、適切な栽培管理も重要です。温度変化を少なくするために、トンネル栽培などを活用したり、土壌の水分量を適切に保つことで、植物へのストレスを軽減することができます。 -
カリフラワーのライシー現象とは?
- ライシー現象の概要カリフラワーの白い花蕾の表面に、まるでご飯粒(ライ)スのような小さな突起が無数に現れる現象を、ライシー現象と呼びます。別名「ボトニング」とも呼ばれ、この現象が起こるとカリフラワーの品質が著しく低下するため、生産者にとっては頭を悩ませる問題となっています。本来、カリフラワーの花蕾はぎゅっと詰まった状態で生育しますが、ライシー現象が起こると、花蕾を構成する組織がゆるみ、本来は隠れている部分が表面に現れてしまいます。これが、ご飯粒のように見える突起の正体です。ライシー現象の主な原因は、生育期の急激な温度変化だと言われています。特に、春先の暖かな日中にぐんぐん成長した後に、夜間の冷え込みに遭うと、花蕾の組織が影響を受けやすく、突起が発生しやすくなります。ライシー現象が発生すると、カリフラワーの見た目が悪くなってしまうため、当然ながら市場価値は下がってしまいます。せっかく丹精込めて育てたカリフラワーも、買い手がつかずに収益減に繋がってしまうため、農家にとっては死活問題と言えるでしょう。ライシー現象を防ぐためには、温度変化の少ない環境でカリフラワーを育てることが重要です。ハウス栽培で温度管理を徹底したり、露地栽培の場合はトンネルなどを利用して保温性を高めるなどの対策が有効です。また、品種によってはライシー現象に強いものも開発されているため、品種選びも重要なポイントと言えるでしょう。
1