病害対策– tag –
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春の土づくりの決め手!寒起こしのすすめ
- 寒起こしとは?寒起こしとは、2月頃の寒さが厳しい時期に行う、土を深く掘り起こす作業のことです。 一見、寒い時期に土を触るなんて、億劫に感じてしまうかもしれません。しかし、寒起こしには、植物を育てる上で大切な意味が込められているのです。寒起こしの最大の目的は、土の中に潜む害虫や病原菌を駆除することです。 冬の間、土の中でじっとしている虫や菌たちは、春の訪れとともに活動を再開し、せっかく植えた植物を弱らせてしまうことがあります。そこで、寒起こしで土を深く掘り起こし、土の塊を空気にさらすことで、これらの活動を抑制しようというわけです。土の表面にいる虫たちは、厳しい寒さにさらされることで凍死しますし、土の中にいる虫たちも、寒さで活動が鈍くなり、そのまま死んでしまうものもいます。また、病原菌も、寒さに弱いものが多く、土を凍らせることで、その数を減らす効果が期待できます。さらに、寒起こしは、土壌の環境を改善する効果もあります。土を深く掘り起こすことで、土の中に空気が入り込みやすくなり、植物の根が呼吸しやすくなります。また、土の塊を霜柱で持ち上げることで、土が自然と砕かれ、水はけや水もちがよくなります。このように、寒起こしは、一見すると大変な作業に思えるかもしれませんが、植物の生育を助ける上で、非常に重要な役割を果たしているのです。 -
健やかな庭を育む:耕種的防除のスススメ
色とりどりの花が咲き乱れる庭や、採れたての野菜が食卓を彩る喜びは、ガーデニングの醍醐味と言えるでしょう。しかし、心を込めて育てていても、害虫が発生したり、病気が広がったりしてしまうことがあります。せっかくの楽しみが半減してしまう前に、植物が本来持っている力で、害虫や病気に負けないようにする「耕種的防除」という考え方を取り入れてみませんか? 「耕種的防除」とは、農薬だけに頼るのではなく、土づくりや栽培方法を工夫することで、植物の生育環境を整え、害虫や病原菌が発生しにくい状態を作ることです。 具体的には、太陽の光を十分に浴びせる、風通しを良くする、水はけの良い土壌を作る、連作を避ける、混植をするなど、様々な方法があります。これらの方法を組み合わせることで、より効果的に、そして環境にも優しく、植物を健やかに育てることができるのです。
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