短日処理– tag –
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遮光栽培で開花を調整
- 遮光栽培とは遮光栽培とは、植物に人工的に昼の時間が短くなったと勘違いさせて花を咲かせるための技術です。 太陽の光は植物にとって欠かせませんが、植物は光の量の変化を感じ取って季節の変化を知り、花を咲かせる時期を決めています。 秋から冬にかけて花を咲かせる植物は、だんだんと日が短くなっていくのを感じて花を咲かせます。このような性質の植物を「短日植物」と呼びます。 遮光栽培では、光を通さない黒い布などで植物を一定時間覆って暗くすることで、まるで日が短くなったかのような状態を作り出します。 この技術を使うことで、本来花を咲かせる季節以外でも、短日植物を花を咲かせることができるのです。 例えば、美しい花を咲かせることで知られる菊は、本来秋に花を咲かせる短日植物ですが、遮光栽培を用いることで、夏にも花を咲かせることができます。 このように、遮光栽培は、私達に一年中美しい花を楽しませてくれる、植物の力を最大限に引き出すための技術なのです。 -
植物を育てる: 遮光のススメ
- 遮光とは太陽の光は、植物が光合成を行い、栄養を作り出すために必要不可欠なものです。しかし、時に強すぎる太陽の光は、植物にとって負担になることがあります。 そこで必要となるのが「遮光」です。遮光とは、文字通り光を遮ること。植物に意図的に光を遮ることで、生育を調整したり、暑さや乾燥から守ったりすることができます。 私たち人間も、夏の強い日差しを避けるために、カーテンを閉めたり日傘をさしたりしますよね。植物にとっても同じように、状況に応じて光を調整してあげることはとても大切です。遮光が必要となるケースは様々です。例えば、夏の強い日差しから植物を守るために遮光したり、発芽に光を必要としない種をまく際に、土の乾燥を防ぐ目的で遮光したりします。また、秋に花を咲かせる植物の中には、日照時間が短くなることを花芽を付ける合図とする種類があります。このような植物を育てる際には、意図的に日照時間を調整するために遮光を行う場合があります。遮光には、遮光ネットや寒冷紗、新聞紙など、様々な方法があります。状況や植物の種類に合わせて、適切な方法を選びましょう。適切な遮光を行うことで、植物はより健やかに育つことができます。 -
キュウリ栽培の鍵!節成育苗とは?
- 節成育苗とは節成育苗は、主にキュウリの栽培で用いられる特殊な育苗方法です。 キュウリの中には、茎の節ごとに雌花を付ける性質が強いものがあります。この性質を「節成り性」と呼び、節成り性の強い品種は多くの雌花を付けるため、結果として収穫量も多くなる傾向にあります。節成育苗は、このキュウリの持つ節成り性を効果的に引き出し、より多くの実を収穫するための技術です。従来の育苗方法では、苗がある程度の大きさになったら、本葉の上で摘心を行います。これは、子づるの発生を促し、株全体を大きく育てるためです。しかし、節成り性の強い品種の場合、子づるよりも主枝に多くの雌花を付ける傾向があります。そこで考え出されたのが節成育苗です。この方法では、摘心を行わずに、主枝を長く伸ばしながら育苗を行います。 こうすることで、主枝に多くの節を作らせ、それぞれの節から雌花を発生させることができます。結果として、従来の方法よりも多くの雌花を確保し、収穫量の増加に繋げることができるのです。節成育苗は、キュウリ栽培において、収穫量と品質を向上させるための有効な手段として、近年注目を集めています。
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