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穂肥の役割と注意点:収量アップのための施肥管理
- 穂肥とは稲など、穂をつける作物にとって、実りを左右する大切な作業に「穂肥」があります。 穂肥とは、植物が穂を出す時期に合わせて与える追肥のことを指します。 この時期は、植物にとってまさに子育ての時期。穂を大きく成長させ、実を充実させるために、たくさんの栄養を必要とします。 人間で例えるなら、成長期のお子供に、より栄養価の高い食事を与えるのと同じイメージです。 では、なぜ穂肥がそれほど重要なのでしょうか? それは、穂の成長と実りの充実には、多量の栄養分を必要とするからです。 この時期に栄養が不足すると、穂の成長が不十分になったり、実の入りが悪くなったり、ひどい場合には稔実不良(ねんじつふりょう)と呼ばれる、実がほとんどできない状態になることもあります。 穂肥の効果は、収量増加と品質向上に直結します。 穂肥を適切に施すことで、籾がしっかりと形成され、数も増え、そして美味しく実ります。 品質が向上すれば、当然その後の販売価格にも良い影響を与えます。 穂肥は、時期、量、種類など、適切な管理が重要です。 品種や生育状況、土壌の状態などによって最適な方法が異なるため注意が必要です。 詳しい方法については、地域の農業改良普及センターなどに相談することをおすすめします。 -
縁の下の力持ち!ケイ酸肥料のススメ
- 土壌に豊富なケイ酸 植物を育てる上で欠かせないものといえば、窒素、リン酸、カリウムの三大栄養素が有名です。しかし、実は土壌の中に豊富に存在するケイ酸も、植物の成長を力強く支える重要な役割を担っています。 ケイ酸は土や砂、石といった土壌の構成成分そのものです。そのため、多くの場合、肥料として意識的に与える必要はありません。 では、土壌中のケイ酸は植物にどのような影響を与えるのでしょうか? まず、ケイ酸は植物の細胞壁を強化します。これはちょうど、コンクリートの骨組みに鉄筋を入れるのと同じようなイメージです。丈夫な細胞壁は、病原菌の侵入を防いだり、害虫による食害から植物を守ったりする効果も期待できます。 また、ケイ酸は光合成を促進する効果も持っています。植物は、太陽の光を浴びて栄養を作り出す光合成を行います。ケイ酸はこの光合成を活発にするため、植物はより多くの栄養を作り出すことができるようになります。 さらに、ケイ酸は土壌環境の改善にも貢献します。ケイ酸は土壌中の水はけを良くしたり、通気性を向上させたりする効果があります。 このように、ケイ酸は目に見えないところで植物の成長を支え、私たちに豊かな恵みをもたらしてくれているのです。
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