植物の生育と積算温度の関係
- 積算温度とは?植物が育つには、水や光だけでなく、温かさも必要です。積算温度とは、植物がどれだけ温かさを蓄積できたかを表す指標です。 毎日の気温をただ足し合わせるのではなく、植物の生育に有効な温度だけを積み上げていくのがポイントです。具体的な計算方法としては、まず、各植物ごとに決められた基準温度というものがあります。この基準温度は、植物がほとんど生長できない温度の目安です。例えば、基準温度が10℃の植物の場合、1日の平均気温が10℃以下であれば、積算温度はゼロとして計算します。もし、1日の平均気温が20℃だった場合、基準温度10℃を引いた10℃が、その日の積算温度となります。このようにして毎日計算した積算温度を足し合わせることで、植物がどれだけの温かさを吸収できたかを数値化できます。積算温度は、種まきや植え付けの適期を判断したり、収穫時期を予測したりするのに役立ちます。同じ種類であれば、必要な積算温度がほぼ同じになるため、積算温度を見ることで植物の生育ステージを把握できるのです。