スイカの辻成り現象:その原因と対策
- スイカの辻成りとは?スイカを育てていると、時折、予想よりもずっと早く実がなることがあります。蔓の10節目あたりで実がなってしまったら、それが「辻成り」です。楽しみにしていたスイカが、こんな風に早くできてしまうと、驚いてしまいますよね。しかし、残念ながら、辻成りでできたスイカは、そのほとんどが、形がいびつだったり、中身が空洞になってしまったりしていて、私たちが普段食べているような、甘くて美味しいスイカにはなりません。スイカは、通常、蔓の15節目から20節目あたりになって、ようやく一人前の実をつけます。辻成りでできたスイカは、いわば未熟な状態でできてしまったスイカなので、味も見た目も、本来のスイカとは程遠いものになってしまうのです。では、なぜ辻成りは起こってしまうのでしょうか?その原因はいくつか考えられます。まず、一つ目は、植え付け時期が早すぎた、もしくは、気温が上がりすぎるなどして、生育初期に植物に過度のストレスがかかってしまったことが挙げられます。二つ目は、窒素肥料の与えすぎです。窒素肥料は、植物を大きく育てる効果がありますが、与えすぎると、葉ばかりが茂ってしまい、実が育ちにくくなってしまいます。せっかく育てたスイカを辻成りで無駄にしないためにも、植え付け時期や肥料の量には注意し、スイカの株に負担をかけすぎないようにすることが大切です。