ソイルブロックのススメ
- ソイルブロックとは
ソイルブロックとは、苗を育てるための土を四角く固めたものです。
従来の苗作りでは、プラスチックやビニールのポットが使われてきました。しかし、ソイルブロックはこれらの容器を一切使いません。
土を固めるために特殊な型が使われますが、苗を植え付ける際には、この型から取り出してそのまま畑やプランターに植えることができます。
この画期的な方法は、「練り床育苗」と呼ばれ、近年注目を集めています。
ソイルブロックには、従来の育苗ポットと比べて多くの利点があります。
まず、プラスチックごみが出ないため、環境に優しいことが挙げられます。
また、育苗ポットのように繰り返し使用したり、保管したりする必要がないため、コスト削減にもつながります。
さらに、ソイルブロックは土そのものでできているため、苗の根が伸びるのを邪魔しません。
従来の育苗ポットでは、根が容器の内側に巻き付く「根巻き」という現象が起こることがありました。
根巻きが起こると、苗の生育が阻害されるだけでなく、植え替えの際に根を傷つけてしまう可能性もあります。
その点、ソイルブロックなら根が健全に育ち、植物の生育をスムーズにすることができるのです。
このように、環境にも経済的にも優しく、植物の生育にも良い影響を与えるソイルブロックは、まさに次世代の育苗方法と言えるでしょう。