植物の成長を促す「脇芽」の力
植物をじっくり観察してみると、葉っぱの根っこのところに、小さな芽が隠れているのに気がつきます。まるで植物のささやきが聞こえてきそうな、そんな小さな芽。これが「脇芽」です。
脇芽は、例えるなら、植物の成長をじっと待っている小さな蕾のようなものです。春の日差しや、夏の雨風を感じながら、条件が整うと、脇芽は目を覚まし、ぐんぐん成長を始めます。そして、やがて新しい茎や葉を伸ばし、美しい花を咲かせるのです。
この脇芽は、植物が大きく成長していくために、とても大切な役割を担っています。脇芽のおかげで、植物は枝分かれして葉を増やし、太陽の光をたくさん浴びることができるのです。光合成を活発に行い、たくさんの栄養を作り出すことができるのも、脇芽のおかげと言えるでしょう。
脇芽の力を理解し、上手に活用することで、植物をより元気に、大きく育てることができます。例えば、脇芽を摘み取る「摘芯」という作業を行うことで、植物の背丈を調整したり、枝の数を増やしたりすることができます。脇芽の力を借りて、庭やベランダを緑豊かな空間に変えていきましょう。