植物の大敵!ハダニの生態と対策
- ハダニってどんな虫?ハダニは、体長1mmにも満たない、とても小さなダニの仲間です。肉眼では点のようにしか見えず、その体は赤や茶、緑など、種類によって様々な色をしています。 この小さな体に似合わず、植物の葉っぱの裏側に集団で潜み、鋭い針のような口で細胞の汁を吸い取って栄養にする、ちょっと厄介な存在です。ハダニによる被害は、植物にとって深刻です。栄養豊富な汁を吸い取られるため、植物は次第に元気をなくし、生育が悪くなってしまいます。また、吸われた箇所は白い斑点状になり、やがて葉全体が黄色や茶色に変色することもあります。さらに、ハダニは繁殖力が非常に強く、条件が揃うと短期間で爆発的に増殖し、植物全体を覆い尽くしてしまうこともあります。 こうなると、植物は光合成を十分に行うことができなくなり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。ハダニは、乾燥した環境を好み、風通しが悪く、高温多湿な場所を好みます。特に、春から秋にかけて繁殖が活発になり、気が付いたら大量発生していた、ということも少なくありません。そのため、早期発見と適切な対策を講じることが、ハダニによる被害から大切な植物を守る上で非常に重要です。