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植物の成長を操る「腋芽」
- 植物の隠れた才能「腋芽」とは?植物が成長していく上で、欠かせない役割を担うのが「芽」です。 茎の先端に位置する「頂芽」は、植物を上へ上へと成長させる原動力となります。私たちが普段目にし、成長を実感しやすいのも、この頂芽の働きによるものです。一方、葉の付け根にひっそりと存在する「腋芽」は、普段は眠っていることが多く、その存在に気付くことは少ないかもしれません。しかし、腋芽は決して脇役ではありません。むしろ、植物の成長を左右する、隠れた才能を秘めているのです。腋芽は普段は眠っていますが、ある条件が揃うと目を覚まし、成長を始めます。例えば、頂芽が病気や虫害、剪定などで失われてしまった場合です。 頂芽を失った植物は、腋芽を成長させて新たな芽や茎を伸ばし、再び成長を始めるのです。また、植物の種類によっては、積極的に腋芽を成長させることで、枝数を増やし、より多くの花を咲かせる「摘心」と呼ばれる剪定技術も存在します。このように、腋芽は植物の再生力や繁殖力を支える、重要な役割を担っていると言えるでしょう。 -
摘芯で花数を増やそう!
- 摘芯とは 植物を育てる楽しみの一つに、美しい花を咲かせることが挙げられます。しかし、ただ植えて水をやるだけでは、植物は上へ上へと伸びるばかりで、花数が少なくなってしまうことがあります。そこで役に立つのが「摘芯」という技術です。 摘芯とは、植物の茎の先端にある成長点である「頂芽」を摘み取る作業のことを指します。植物には「頂芽優勢」と呼ばれる性質があり、頂芽から分泌される植物ホルモンによって、側芽の成長が抑制されてしまいます。このため、頂芽が活発に成長している間は、植物は上に伸びることに栄養を集中させ、脇芽の成長は遅くなってしまうのです。 摘芯を行うことで、この頂芽優勢を抑制することができます。頂芽がなくなると、植物は脇芽に栄養を送り込み始め、結果として多くの側枝が育ちます。側枝が増えることで、花芽の数が多くなり、より多くの花を楽しむことができるようになるのです。 摘芯は、植物の生育を調整し、花付きを良くするだけでなく、植物をコンパクトにまとめたり、風通しを良くして病気を予防したりといった効果も期待できます。ガーデニング初心者の方でも、比較的簡単に行えるので、ぜひ試してみて下さい。 -
植物の成長を促す「わき芽」の役割
植物が大きく育っていくためには、「芽」の存在が欠かせません。「芽」は、これから葉っぱや茎、花に育つための小さな組織で、植物全体がどのように成長していくかを左右する重要な部分です。 芽は、どこにあるか、どんな役割を担っているかによって、それぞれ異なる名前で呼ばれます。例えば、茎の先端にある芽は「頂芽(ちょうが)」と呼ばれ、植物を上向きに成長させる役割を担っています。一方、茎の途中にある葉っぱの付け根にできる芽は「側芽(そくが)」と呼ばれ、ここから枝分かれして植物を大きく成長させます。 また、普段は眠っていて、頂芽や側芽が傷ついた時などに代わりに成長を始める「潜芽(せんが)」と呼ばれる芽もあります。潜芽は、普段は活動していませんが、植物が傷ついた時などに、まるで眠りから覚めたように成長を始めるため、植物の生命力の強さを感じさせてくれます。 このように、植物の成長には様々な種類の芽が関わっており、それぞれの芽が重要な役割を果たしています。植物の成長を理解する上で、芽について知ることはとても大切です。
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