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アレンジメントを引き立てる名脇役:フィラー
- フィラーとは花々を組み合わせて作る、フラワーアレンジメント。そこには、まるで舞台役者の様に、それぞれの役割を持った花々が存在します。主役の花を引き立て、作品全体に調和と奥行きを与える--そんな重要な役割を担うのが「フィラー」と呼ばれる花材です。フィラーは、メインの花を引き立てる名脇役。具体的には、カスミソウやスターチスのように、小さく可愛らしい花が集まって咲くものや、ふんわりとしたボリューム感を与えるもの、あるいは、みずみずしい緑色の葉を茂らせるグリーンなどが挙げられます。これらのフィラーをアレンジメントにプラスすることで、主役の花がより一層引き立ちます。例えば、華やかな大輪のバラだけだと少し寂しい印象でも、カスミソウを添えることで、空間が生まれ、バラの美しさがより際立ちます。また、フィラーは作品の密度や奥行きを調整する役割も担います。小花を散りばめることで、リズムが生まれ、動きのあるアレンジメントに。葉ものを加えることで、色の濃淡が際立ち、立体感が演出できます。このように、フィラーは主役の花を引き立て、アレンジメント全体に調和と個性を生み出す、まさにフラワーアレンジメントに欠かせない存在と言えるでしょう。 -
ガーデニングに彩りを:枝物の魅力
華やかな花々に囲まれたお花屋さんでは、つい色とりどりの花に目を奪われてしまいがちです。しかし、少し視線を下げてみてください。足元に、緑や茶色の枝が束になって置かれているのが目に入りませんか?それが「枝物」です。「切り花」といえば、多くの方が鮮やかな花びらを咲かせた花を思い浮かべるかもしれません。しかし、お花屋さんで扱われている切り花は「花物」「枝物」「葉物」の3種類に大きく分けられ、枝物も立派な切り花の一つとして楽しまれているのです。 では、枝物とは具体的にどのようなものでしょうか?枝物とは、文字通り、植物の枝をカットしたものを指します。木々の枝や茎、葉っぱなどが、自然の力強さや生命力を感じさせる装飾として人気を集めています。桜や梅、柳のように、枝そのものに個性的な美しさを持つものもあれば、紅葉やユーカリのように、葉の形や色の変化を楽しむものもあります。さらに、赤い実をつけた千両や万両など、お正月の縁起物として親しまれているものも枝物に含まれます。 このように、枝物は私たちに豊かな自然の表情を見せてくれる存在です。花物とはまた違った魅力で、空間を彩り、心を癒してくれるでしょう。 -
美しさを長く楽しむ:プリザーブドフラワーの魅力
- プリザーブドフラワーとは? プリザーブドフラワーと聞いて、皆さんはどんなものを思い浮かべるでしょうか? お菓子のようにキラキラと輝く、食べられるお花を想像する方もいるかもしれません。あるいは、まるで生花のようなみずみずしさを保ちながら、長い間その美しさを楽しめる魔法のようなお花を思い浮かべる方もいるかもしれませんね。 実は、どちらもプリザーブドフラワーと呼ぶことができます。 食用花に砂糖をコーティングしたものは、その可愛らしい見た目と、甘くて優しい味わいで、私たちを楽しませてくれます。 一方、特殊な加工を施したドライフラワーは、生花と見間違えるほどの美しさを持ちながら、数ヶ月、あるいは数年もの間、その姿を保ち続けることができるのです。 生花を特殊な液体につけて水分を抜き、染料で色付けすることで、生花が最も美しく咲いている瞬間の姿を長く楽しむことができます。 このように、プリザーブドフラワーには、食用と鑑賞用の二つの種類があります。どちらも、私たちに特別な喜びと感動を与えてくれる、魅力的なお花と言えるでしょう。
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