ロックガーデン:自然の野趣を楽しむ庭造り
- ロックガーデンとはロックガーデンとは、その名の通り、岩石や砂利をふんだんに使って作る花壇や庭のことです。日本の伝統的な石庭も、広い意味ではロックガーデンの一種と言えるでしょう。しかし、一般的なロックガーデンは、石や岩の間に高山植物や山野草など、岩場を好む植物を植えて、より自然の風景に近い景観を作り出すことを目的とします。ロックガーデンを作る際には、まず、どのような風景を表現したいのか、どのような植物を植えたいのかをよく考えることが大切です。自然の岩場をイメージして、大小さまざまな岩石を配置し、その間や隙間に土を入れ、植物を植えていきます。高低差を付けることで、より立体感のある、ダイナミックな景観を作り出すことも可能です。ロックガーデンに適した植物としては、高山植物や山野草など、乾燥に強く、日当たりの良い場所を好むものが挙げられます。例えば、高山帯の岩場に生息するコマクサやイワヒゲ、乾燥した草原に生えるエーデルワイス、岩肌に張り付くように咲くイワカガミなどが代表的です。これらの植物は、小さく可憐な花を咲かせ、厳しい環境下でも力強く育つ姿が魅力です。ロックガーデンは、水はけが良く、植物の生育に適した環境であるため、比較的管理がしやすいのも特徴です。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与え、肥料は、生育期に緩効性肥料を少量施す程度で十分です。適切な管理を行うことで、一年を通して美しい景観を楽しむことができます。