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庭木を脅かす天狗巣病:その原因と対策
- 天狗巣病とは天狗巣病とは、樹木の枝の一部が異常な成長を遂げ、まるで鳥の巣のような塊を形成する病気です。この病気の名前は、その独特な形状が、まるで天狗の住処である巣のように見えることから付けられました。一見すると不思議な魅力を持つこの現象ですが、実際には樹木にとって深刻な健康被害をもたらす病気なのです。-# 天狗巣病の症状天狗巣病に侵された樹木は、枝の一部が異常に密生し、まるで箒を逆さにしたような、あるいは鳥の巣のような塊を作ります。この塊は、最初は緑色をしていますが、次第に褐色に変色していきます。天狗巣病は、サクラ、ケヤキ、スギ、マツなど、様々な種類の樹木に発生します。-# 天狗巣病の原因天狗巣病の原因は、菌類や昆虫など、いくつかの要因が考えられています。例えば、タフリナ菌という菌類は、植物ホルモンに似た物質を分泌し、枝の異常成長を誘発します。また、アブラムシやカイガラムシなどの昆虫が寄生することで、植物ホルモンのバランスが崩れ、天狗巣病を引き起こすこともあります。-# 天狗巣病の影響天狗巣病は、樹木の成長を阻害し、観賞価値を著しく低下させる病気です。症状が進行すると、花や実がつきにくくなり、樹勢も衰えていきます。また、天狗巣病に侵された部分は、他の病気や害虫の被害を受けやすくなるため、注意が必要です。 -
ガーデニングの大敵!白絹病を防いで植物を守ろう
- 白絹病とは白絹病は、多くの植物に発生する厄介な病気です。 地面に近い茎の根元付近に、白い糸状のものが綿のように広がるのが特徴で、この見た目が名前の由来となっています。 この白い糸状のものは、実は「白絹病菌」と呼ばれるカビの菌糸が集まったものです。白絹病菌は土の中に潜んでおり、気温が25度以上、湿度が高い環境を好みます。そのため、梅雨の時期から夏にかけて発生しやすく、特に、高温多湿になりやすいビニールハウスでは注意が必要です。この病気にかかると、植物は根から水分や養分を吸収することができなくなり、次第に生育が悪くなります。 放置すると、やがて枯れてしまうこともあります。 また、感染した植物から、菌糸や菌核と呼ばれる塊が土壌に残り、そこから周囲の植物へと感染が広がることがあるため、早期発見と対策が重要です。 -
植物を蝕む赤茶色の脅威: さび病対策
- さび病とは さび病は、その名の通り、植物の葉や茎、果実などにまるで錆びついたような赤褐色の斑点や粉状のものが現れる病気です。 この赤褐色の正体は、さび病菌と呼ばれる糸状菌の胞子の集まりです。 胞子は非常に軽く、風に乗って遠くまで飛散したり、雨水に流されて広がったりします。 また、虫が媒介となって運ばれることもあります。 植物に付着した胞子は、湿気を帯びた条件下で発芽し、植物の組織内に侵入します。 感染すると、光合成を行う葉緑体が破壊されるため、植物は生育に必要な栄養分を十分に作ることができなくなります。 その結果、生育不良を起こしたり、症状が重度になると枯れてしまうこともあります。 さび病は、野菜、果樹、花きなど、非常に多くの種類の植物で発生する病気です。 発生しやすい時期は春や秋などの比較的涼しい季節ですが、種類によっては夏場でも発生することがあります。 さび病の発生を防ぐためには、風通しを良くして湿度を下げたり、日当たりを確保するなど、栽培環境を整えることが重要です。 また、発病した植物を見つけたら、周囲への感染を防ぐために、早めに処分することが大切です。
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