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花を守る鎧、萼の役割
- 花の守護者、萼 色とりどりの花が咲き乱れる花壇は、私たちの目を楽しませてくれます。 花が咲くまでの間、小さく閉じた蕾の中で、やがて開く時をじっと待っている姿は、愛らしいものです。 そんな蕾をそっと包み込み、外敵や厳しい環境から守っているのが「萼(がく)」です。 普段は花びらの陰に隠れて目立ちませんが、開花前の蕾を守るという大切な役割を担っています。 萼は、蕾の一番外側にあり、葉が変化したものと考えられています。 そのため、緑色のものが多いですが、花の色に近いものや、模様が入っているものなど、植物の種類によって形や色はさまざまです。 萼の役割は、開花前の蕾を保護することです。 雨風や寒さ、乾燥などの厳しい環境から蕾を守り、健やかに成長できるように支えています。 また、虫や鳥などの外敵から蕾が食べられてしまうのを防ぐ役割も担っています。 花が開いた後、萼は役目を終えてしまうものもあれば、花びらの付け根に残って、花を支えたり、果実が実るまで保護を続けるものもあります。 普段何気なく見ている花も、萼のような縁の下の力持ちによって支えられています。 花壇を彩る花々を眺める際には、小さくても重要な役割を担う萼にも目を向けてみて下さい。 きっと、今までとは違った美しさに気付くことができるでしょう。 -
洋ランのセパル:花の魅力を支える存在
- セパルとは? セパルとは、植物の花の一部である「萼片(がくへん)」のことです。 つぼみは、やがて花へと成長する大切な部分です。このつぼみがまだ小さく、やわらかい状態であるとき、外部からの衝撃や乾燥、害虫などから守る役割を担っているのがセパルです。 私たちがよく見ている花は、開花する前からセパルに包まれ、大切に守られてきた証と言えるでしょう。そして、開花した後も、多くの場合セパルは花びらの根元部分に残り、花全体を支えるという重要な役割を担い続けます。 セパルは一般的には緑色をしていますが、植物の種類によっては、赤や黄色など鮮やかな色を持つものもあります。このようなセパルを持つ花の場合、一見すると花びらと区別がつかないものもあるかもしれません。しかし、セパルは花びらを支え、守ってきたという大切な役割を考えると、その存在意義は大きいと言えるでしょう。
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