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植物の心臓部!葉身の役割と多様な姿
植物の葉をよく観察してみると、薄くて平べったく広がっている部分が目に入りますね。これが「葉身」と呼ばれる部分で、葉の大部分を占めています。私たちが普段「葉っぱ」と呼んでいる部分は、ほとんどの場合この葉身を指しているのです。 葉身は、植物にとって非常に重要な役割を担っています。太陽の光をたくさん浴びることができるように、平らな形をしているものが多く、太陽のエネルギーを使って光合成を行います。光合成によって、植物は自分で栄養を作り出し、成長していくことができるのです。いわば、葉身は植物の「台所」のような役割を果たしていると言えます。 葉身の表面には、「気孔」と呼ばれる小さな穴が無数に開いています。この気孔を通して、植物は空気中の二酸化炭素を取り込んだり、光合成によって作られた酸素を放出したりしています。また、葉身は、植物の種類によって、その形や大きさ、色、模様などが大きく異なります。これは、それぞれの植物が、生育環境に合わせて、より効率的に光合成を行うために進化してきた結果だと考えられています。 このように、葉身は、植物が生きていく上で欠かせない、重要な器官なのです。 -
植物の葉っぱのギザギザ: 鋸歯って?
道端や公園で何気なく目に留まる植物の葉っぱ。その縁をよく見てみると、驚くほど多様な形をしていることに気づきます。あるものは、まるで流れる水のように滑らかな曲線を描き、またあるものは、職人が技を凝らしたかのような複雑な模様を描いています。 一枚の葉っぱの縁に見られる個性は、植物の種類を見分けるための重要な手がかりとなります。 例えば、サクラやモミジのように縁がギザギザとした葉っぱを持つ植物は、比較的涼しい地域に多く見られます。このような形は、春に早く芽を出すために、太陽の光を効率よく受けられるように工夫されていると考えられています。一方、ツバキやキンモクセイのように縁が滑らかな葉っぱを持つ植物は、暖かい地域に多く分布しています。このような形は、強い日差しから葉っぱを守るために役立っていると考えられています。 このように、一見何気なく見える葉っぱの縁にも、植物が生きていくための知恵が隠されているのです。 植物を観察する際には、葉っぱの縁にも注目してみると、新たな発見があるかもしれません。
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