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葉っぱの彩りを楽しむ:覆輪の魅力
- 覆輪とは植物の葉や花びらの縁に、まるで筆で縁取ったかのように入る、地の色とは異なる色の模様を覆輪と呼びます。 この美しい模様は、葉や花びらに奥行きと立体感を与え、植物を一層魅力的に見せる効果があります。 緑の葉に白い覆輪が入ったものや、赤い花びらの縁に白い線が入ったものなど、その色や形は実に様々です。覆輪は、遺伝的な要因によって生じることが多く、その遺伝の仕方は植物の種類によって異なります。そのため、同じ種類の植物でも、覆輪の入り方や色の濃淡に個体差が見られることがあります。 このような個性豊かな表情が、覆輪の魅力を一層引き立てています。覆輪を持つ植物は、その華やかさから、古くから園芸品種として愛されてきました。特に、椿やツツジ、菖蒲など、和の趣を感じさせる植物に多く見られます。 近年では、洋風の庭にも、覆輪の入った植物を取り入れて、個性的な雰囲気を楽しむ人が増えています。 覆輪は、植物の魅力を引き出す、自然の造形美と言えるでしょう。 -
魅惑の銅葉の世界
- 葉色の秘密 太陽の光を浴びて鮮やかに輝く植物の葉。その多くは緑色をしていますが、中には赤や黄色など、個性的な色を持つものがあります。 銅葉もその一つで、その名の通り銅のように赤黒く光沢のある葉が特徴です。まるで芸術家が絵の具を塗ったかのような、その深みのある色合いは、見る人の心を惹きつけます。 この美しい色は、アントシアニンという色素によって生み出されます。アントシアニンは、紅葉で見られるように、植物が寒さや紫外線から身を守るために作る物質の一つです。 秋、気温が下がり始めると、葉緑素が分解され、隠れていたアントシアニンが目立つようになり、紅葉が始まります。銅葉の場合、このアントシアニンを葉緑素と一緒に多く含んでいるため、緑色に隠れることなく、特徴的な赤黒い色合いを年中見せてくれるのです。 さらに、銅葉の魅力は、その色の変化にもあります。 春には、太陽の光を浴びて、より一層鮮やかな赤色に輝き、夏には、緑色が少し混ざり合い、落ち着いた色合いを見せます。そして秋には、深みのある赤紫色へと変化していきます。 このように、銅葉は、季節の移り変わりとともに、様々な表情を見せてくれる、まさに生きた芸術作品と言えるでしょう。
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