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植物の力:炭酸同化作用
地球上に息づくあらゆる生命にとって、欠かせない存在である植物。動物のように他の生命を糧とするのではなく、自ら栄養を作り出すことができるのは、「炭酸同化作用」という驚異的な能力を持っているからです。 私たち人間を含め、動物は食物を摂取することでエネルギーを得ています。しかし、植物は太陽の光を浴びることで、自らエネルギーを作り出すことができるのです。まるで体の中に小さな化学工場を持っているかのようです。 炭酸同化作用とは、植物が太陽の光エネルギーを利用して、空気中の二酸化炭素と水から、糖の一種であるブドウ糖と酸素を作り出す反応です。この反応は葉緑体と呼ばれる細胞小器官で行われ、ブドウ糖は植物の栄養分として蓄えられます。 つまり、植物は太陽の光を浴びて、空気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を放出することで、自らの成長に必要な栄養分を作り出しているのです。この素晴らしい能力こそが、地球上の生命を支える源泉となっていると言えるでしょう。 -
日陰を彩る陰生植物の魅力
- 陰生植物とは?陰生植物とは、その名の通り、日陰で生育する植物のことを指します。 強い日差しを苦手とし、むしろ日陰を好んで育ちます。私たち人間が強い日差しを避けるように、植物にとっても、過剰な光は時にストレスになることがあります。陰生植物は、そのような環境に適応し、進化した植物たちと言えるでしょう。一般的に、1日に数時間程度の日光が差し込む半日陰や、木漏れ日が落ちる程度の場所を好みます。 このような場所では、光合成に必要な光量は確保しつつ、強い日差しによる葉焼けや水分の蒸発を防ぐことができます。陰生植物には、シダ植物やコケ植物など、古くから姿を変えずに生きてきた植物が多いのも特徴です。これらの植物は、太陽光が地面まで届きにくい、鬱蒼とした森の中で生き残るために、少ない光を効率よく利用する能力を身につけてきました。また、近年では、その独特の風貌や、育てやすさから、ガーデニングでも人気が高まっています。シェードガーデンと呼ばれる、日陰を活かした庭づくりも注目されています。陰生植物は、強い日差しを必要としないため、室内での観葉植物としても最適です。明るい日陰を好むものが多いですが、種類によっては、一年を通して室内で育てることも可能です。
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