接ぎ木成功のカギ!親和性を知ろう
- 接ぎ木とは?
植物を育てる上で、時には異なる個体を組み合わせて、より丈夫で質の高い植物を生み出したいことがあります。 そのような時に役立つ技術が「接ぎ木」です。
接ぎ木は、生育させたい植物の枝や芽を「穂木」、そして土台となる植物の茎や根を「台木」と呼び、この二つを切断し、密着させて一つに繋ぎ合わせる技術です。
台木から供給される水分や養分を吸収しながら、穂木は成長していきます。やがて、二つの植物の組織は完全に癒着し、まるで一つの植物のように成長していくのです。
接ぎ木は、果樹や花木などの園芸分野で広く行われています。病気への抵抗力が弱い品種でも、抵抗力の強い台木に接ぎ木することで、病気に強い個体を作ることができます。また、果実の品質を向上させたり、収穫量を増やしたりといった目的でも用いられます。
異なる品種の優れた特性を組み合わせることができるため、接ぎ木は効率的な栽培方法として、古くから重宝されています。