老朽化水田:原因と対策
- 老朽化水田とは水田は、長い年月をかけて稲を育てるための環境が整えられてきました。しかし、長年の耕作によって、土壌の性質が変わってしまい、稲を育てるのに適さない状態になってしまうことがあります。これを老朽化水田と呼びます。老朽化水田では、具体的にどのようなことが起きているのでしょうか? まず、長年トラクターなどで土を耕したり、稲の根が張り続けることで、土が固くなってしまいます。すると、土の粒と粒の間に隙間が減り、水はけが悪くなります。また、雨が降った時に、土の中に水が十分に染み込まなくなり、保水性も低下してしまいます。さらに、土の中の微生物の働きが弱まり、稲の成長に必要な栄養分が土に十分に含まれなくなることもあります。これは、稲の生育を妨げ、収穫量が減ったり、品質が悪くなったりする原因となります。また、特定の病気や害虫が発生しやすくなるという問題も出てきます。老朽化水田は、長年稲を作り続けてきた結果として生じるものであり、日本の農業が抱える課題の一つとなっています。