隔年結果とその対策
- 隔年結果とは-# 隔年結果とは果樹を育てていると、ある年はたくさんの実が収穫できたのに、翌年はほとんど実がならない、という経験をすることがあります。このような、実の収穫量に豊凶の波がある現象を「隔年結果」や「 alternate bearing(AB)」と呼びます。隔年結果では、実がたくさんなる年を「なり年」、ほとんど実がならない年を「裏年」と呼びます。そして、「なり年」と「裏年」が交互に繰り返されるのが特徴です。隔年結果は、果樹を栽培する上で頭を悩ませる問題の一つとなっています。なぜなら、隔年結果が起こると、収穫量の予測が難しくなり、果樹園の経営が不安定になるからです。また、裏年に実がならないことで、果樹の価格が高騰し、消費者の負担が大きくなることもあります。隔年結果の原因は、まだ完全には解明されていません。しかし、樹の栄養状態やホルモンバランスの乱れなどが関係していると考えられています。隔年結果を防ぐためには、適切な剪定や施肥を行い、樹の生育を調整することが重要です。また、なり年には摘果を行い、実の数を調整することも有効な手段です。