蘭を育てる楽しみ:高芽とりの魅力
- 高芽とりとは-# 高芽とりとはランの仲間を育てていると、茎の節の部分から、新しい芽が出てくることがあります。この芽のことを『高芽』と呼びます。高芽は、葉になる芽である場合が多く、そのままにしておくと、親株から栄養を吸収しながら成長します。このため、放っておくと親株の生育が悪くなることがあります。高芽とりとは、この高芽を切り取って、独立した株として育てる増やし方のことをいいます。ランの仲間は、種から育てるのが難しいものが多く、株分けや高芽とりで増やすのが一般的です。高芽とりは、比較的簡単な増やし方なので、初心者の方にもおすすめです。高芽とりを行う際は、高芽がある程度の大きさに育ってから行うことが大切です。小さすぎるうちに切り取ってしまうと、うまく成長しないことがあります。目安としては、高芽に根が2~3本生えてきたら、切り取って大丈夫です。高芽を切り取る際は、清潔なハサミを使いましょう。切り口から雑菌が入るのを防ぐために、切り口に殺菌剤を塗布しておくと、より安心です。切り取った高芽は、水苔やバークチップなど、水はけのよい用土に植え付けます。高芽はまだ根が十分に発達していないので、乾燥させすぎないように注意が必要です。明るい日陰で管理し、根がしっかりとしてきたら、通常の株と同じように育てていきましょう。高芽とりは、ランを増やすだけでなく、親株の負担を減らし、生育を促す効果もあります。高芽を見つけたら、ぜひ高芽とりに挑戦してみてください。