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収穫の鮮度を保つ!予冷のススメ
- 予冷とは? 畑で太陽の光を浴びて育った野菜や果物は、収穫した後も生きています。そのため、私たち人間と同じように呼吸を続けており、この呼吸によって徐々に鮮度が失われていくのです。 収穫したばかりの野菜や果物は、特に呼吸が活発な状態です。そこで、収穫後すぐに低い温度で冷やす「予冷」という作業を行うことで、野菜や果物の呼吸を抑え、鮮度を保つことができるのです。 例えるならば、私たちが暑い日に冷蔵庫で冷えた飲み物を飲むと、体も心もリフレッシュできるのと同じように、野菜や果物も予冷によって、収穫直後の新鮮な状態を保つことができるのです。 予冷は、野菜や果物の種類や収穫量によって適切な方法が異なります。 -
鮮度を保つ!コールドチェーンとは?
- コールドチェーンの定義コールドチェーンとは、生産者が収穫したり水揚げしたりした生鮮食品を、新鮮なまま消費者の元へ届けるために、生産・加工・保管・輸送・販売といったすべての過程において、途切れることなく低温に保つ物流システムのことです。その名の通り、低温という鎖で食品を繋いでいくイメージであり、食品の品質保持に不可欠なものです。コールドチェーンが重視される背景には、生鮮食品の品質劣化の速さがあります。温度が高いほど、食品の腐敗や変色は早く進み、味や風味が損なわれてしまいます。新鮮さを保つためには、低温環境を維持することが重要です。具体的には、野菜や果物、肉、魚介類などの生鮮食品を、それぞれの品目に適した温度帯に設定した冷蔵庫や冷凍庫で保管・輸送します。温度管理を徹底することで、食品の鮮度や品質を維持し、食中毒のリスクを低減することにも繋がります。近年では、消費者の食の安全に対する意識の高まりや、食品ロスの削減が求められていることから、コールドチェーンの重要性はますます高まっています。 -
切花を長く楽しむ: 保存剤の効果と種類
切り花は、庭やお店から切り離された後も、私たちの目を楽しませてくれる、儚くも美しい存在です。 せっかく飾るなら、その美しさを少しでも長く保ちたいと思うのは当然のことでしょう。 切り花を長持ちさせるためには、水揚げや水替えといった基本的なお手入れはもちろん大切ですが、さらに効果を発揮するのが「切花保存剤」です。 切花保存剤は、まるで魔法の薬のように、花々の寿命を延ばす不思議な力を持っています。 では、一体どのようにして、花々を長く美しく保っているのでしょうか? まず、切花保存剤には、水の中で繁殖する細菌の増殖を抑える働きがあります。 細菌は、花茎の導管を詰まらせてしまい、花に水が行き渡らなくなる原因の一つです。 切花保存剤を使うことで、細菌の増殖を抑え、花に水を供給しやすくすることができます。 さらに、切花保存剤には、花々に必要な栄養分も含まれています。 花は、私たち人間と同じように、生きていくために栄養を必要とします。 切花保存剤に含まれる栄養分は、花のエネルギー源となり、しおれるのを遅らせる効果があります。 水揚げや水替えに加え、切花保存剤を上手に活用することで、切り花をより長く楽しむことができます。 花のある暮らしは、心に潤いを与えてくれます。 ちょっとした工夫で、その美しい時間を長く満喫しましょう。 -
鮮度を保つ!抗火石とは?
- 抗火石とは抗火石とは、一見すると火に強い石を連想させますが、実際には全く異なるものを指します。生鮮食品、特に野菜や果物の鮮度をより長く保つための画期的な仕組みのことを抗火石と呼びます。では、なぜ「抗火石」という不思議な名前が付けられているのでしょうか?それは、野菜や果物が収穫後に放出する「エチレンガス」が、熟成・老化を促進させる原因であることに由来します。 抗火石は、このエチレンガスを吸収することで、食品の鮮度を保つ働きをします。まるで燃盛る炎を消火するように、エチレンガスによる老化を抑制することから、「抗火石」と名付けられました。具体的には、抗火石は特殊な鉱物やセラミックを原料として作られており、多孔質構造が特徴です。この無数の小さな穴が、エチレンガスを効果的に吸着する役割を担います。 抗火石は、冷蔵庫の野菜室に入れたり、果物と一緒に保管したりすることで効果を発揮します。食品の鮮度を長く保つことができるため、食品ロス削減にも貢献する、地球にも優しい技術と言えるでしょう。 -
お花が長持ち!水揚げのコツ
- 水揚げとは?水揚げとは、切り花をより長く楽しむために欠かせない作業です。 お花屋さんで購入したばかりの、美しく咲き誇る花々も、適切な水揚げを行わなければ、すぐにしおれてしまうことがあります。切り花は、根からではなく、茎の切り口から水を吸い上げて、そのみずみずしさを保っています。 つまり、切り口の状態を良くし、いかに効率的に水を吸い上げさせるかが、水揚げの鍵となります。水揚げの基本的な方法は、茎を水に浸したまま、鋭利なハサミやナイフで斜めにカットすることです。 この際、水中でカットすることで、切り口に空気が入り込み、水分の吸収を阻害することを防ぎます。斜めにカットすることで、水に接する面積が広くなり、より多くの水を吸収できるようになります。さらに、水揚げの効果を高める方法として、熱湯処理や薬品処理など、様々なテクニックがあります。 これらの方法は、花の種類や状態によって使い分けることが重要です。水揚げは、切り花を長く楽しむための第一歩です。 適切な水揚げを行うことで、花々はその美しさを長く保ち、私たちを楽しませてくれるでしょう。
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