土壌のECでわかること
- 電気の通りやすさ
-# 電気の通りやすさ
「EC」とは、「電気伝導度」の略称で、土壌がどれくらい電気を伝えやすいかを示す指標です。土壌に水が含まれていると、その水に溶けている物質が電気を運ぶ役割を果たします。そのため、土壌中の水に溶けている物質が多いほど、電気は流れやすくなるのです。
土壌に含まれる物質の中でも、特に塩分は電気をよく通します。そのため、ECの値が高ければ、土壌中の塩分濃度が高いことを意味します。
植物の生育には、適度な塩分が必要ですが、塩分濃度が高すぎると、根から水を吸収するのが難しくなり、生育不良を引き起こす可能性があります。このような状態を「塩類集積」と呼びます。
ECの値を測定することで、土壌中の塩分濃度を把握し、植物への塩害リスクを判断することができます。もし、EC値が高すぎる場合は、土壌改良や水はけの改善などの対策が必要となります。