美しい緑のタペストリー:バーテア庭園
- バーテアとは?バーテアは、地面をキャンバスに見立て、自然の素材で絵を描くように模様を描く庭園様式です。 平らな場所に、刈り込まれた樹木や草花を植栽し、幾何学模様やアラベスク模様など、まるで刺繍のような繊細で美しいデザインを作り出します。 その精巧な美しさは、まさに生きた芸術作品といえるでしょう。「バーテア」という言葉は、フランス語で「地面に描かれたもの」という意味です。 その名の通り、地面に描かれたデザインを鑑賞することを目的としています。 16世紀のフランスで誕生し、宮殿や貴族の庭園で愛されました。 特に、太陽王ルイ14世が愛したヴェルサイユ宮殿の庭園は、バーテアの代表例としてあまりにも有名です。バーテアの特徴は、その幾何学模様やアラベスク模様の美しさだけではありません。 植物の高さを低く抑え、水平方向に広がりを見せることで、庭園全体に広がりと奥行きを感じさせるのも、その魅力の一つです。 また、一年を通して緑を楽しむことができるよう、常緑樹を多く用いるのも一般的です。