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お日さま大好き!好光性種子の秘密
春の暖かな日差しを浴びて、色とりどりの花々が咲き乱れる風景は、私達の心を和ませてくれますよね。 植物が芽を出すためには、水や温度だけでなく、光も重要な要素です。 今回は、「好光性種子」と呼ばれる、光を浴びることで発芽が促進される種についてご紹介します。 私達が普段口にしている野菜や、美しい花を咲かせる草花の中にも、この好光性種子はたくさんあります。 これらの種は、土の中に埋まっている状態では、なかなか芽を出してくれません。 発芽するために必要な光を浴びることで、種の中に眠っていた小さな芽が、力強く地上へと顔を出すのです。 では、実際に好光性種子を育てる際には、どのような点に気をつければ良いのでしょうか? 最も大切なのは、種まき後に土を被せすぎないことです。 種がしっかりと光を浴びられるよう、薄く土を被せるか、もしくは土の表面に種を置くようにしましょう。 また、鉢を置く場所も重要です。 日当たりの良い場所に置くことで、種は元気に発芽し、すくすくと育っていきます。 小さな種から芽吹き、やがて花を咲かせる植物の生命力には、心動かされるものがありますね。 好光性種子を育てる際は、是非、太陽の光をたっぷり浴びせてあげて下さい。 -
日本の夏を涼しく、よしずの魅力
- よしずとはよしずは、古くから日本で夏の暑さを凌ぐ知恵として使われてきた、日よけや目隠しの役割を果たす建具です。 材料には、水辺に生息する葦(あし)という植物の茎が使用されます。 葦の茎は、軽く丈夫であることから、よしずの材料に最適です。よしず作りは、まず刈り取った葦を天日干しでよく乾燥させることから始まります。乾燥した葦を、職人が丁寧に一本一本、糸で編み込んでいき、大きな一枚の簾状に仕上げていきます。 こうして作られたよしずは、自然素材ならではの温かみのある風合いが魅力です。よしずは、夏の強い日差しを和らげ、涼しい空間を作り出す効果があります。 軒先に立てかけたり、窓の外側に設置することで、直射日光を遮り、室内温度の上昇を抑えることができます。 また、風を通しやすい構造であるため、風鈴のように、夏のそよ風を心地よく室内に取り込んでくれます。さらに、よしずは目隠しとしても効果を発揮します。 外からの視線を遮りながら、風や光を適度に通すため、プライバシーを守りつつ、開放的な空間を作ることができます。 近年では、その素朴な美しさが改めて見直され、和風建築だけでなく、現代的な住宅や店舗のデザインにも取り入れられるケースが増えています。 -
長く効く!よう成りん肥を使いこなそう
- よう成りん肥とは? よう成りん肥は、灰色をした粉末状の肥料で、水に溶けにくい性質を持っています。水に溶けにくいということは、土壌にまいてもすぐに流れ出てしまうことがなく、ゆっくりと時間をかけて効果を発揮することを意味します。そのため、持続期間が長く、一度施肥すれば長い間効果が期待できるという利点があります。 よう成りん肥は、弱アルカリ性の性質を持っています。土壌は酸性やアルカリ性に偏ると、植物が栄養を吸収しにくくなってしまいます。よう成りん肥は土壌を弱アルカリ性に調整する働きもするため、植物が健やかに育つ環境作りに貢献します。 よう成りん肥には、植物の生育に欠かせないリン酸が約20%含まれています。リン酸は、植物の根や茎を丈夫に育てる効果があり、特に開花や結実を促進したい場合に効果を発揮します。 よう成りん肥は、水に溶けにくい性質から、主に元肥として土壌に混ぜ込んで使用します。持続性の高さを活かして、果樹や花木など、長期間にわたって栽培する植物に最適です。 -
呼び接ぎで植物を増やそう!
- 呼び接ぎとは?呼び接ぎとは、増やしたい植物と、土台となる植物を、その側面でつなぎ合わせる技術のことです。増やしたい植物の一部のことを「穂木(ほぎ)」、土台となる植物のことを「台木(だいぎ)」と呼びます。 呼び接ぎを行う場合、まず、穂木と台木の側面にそれぞれ切り込みを入れます。この切り込みは、両者がぴったりと重なるように、形や大きさを合わせるようにすることが大切です。次に、切り込みを入れた部分を互いに密着させ、テープや紐などでしっかりと固定します。 この状態でしばらく置いておくと、穂木と台木の傷口が徐々に癒合し、水や養分が行き来するようになります。この状態を活着(かっちゃく)といいます。 活着が確認できたら、台木の不要な上部と穂木の不要な下部を切除し、呼び接ぎは完了です。 呼び接ぎは、穂木と台木を完全に一体化させるため、植物の性質を大きく変えることができます。例えば、病気に弱い品種を強い品種に接ぎ木することで、病気に強い性質を持たせることができます。また、果樹などに用いることで、収穫量を増やしたり、味を良くしたりすることも可能です。
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